近年、緑茶を飲んでダイエットをする人が増えています。これは緑茶に脂肪を減らす効果があると考えられているためです。では、なぜ緑茶には脂肪を減らす効果が期待できるのでしょうか。詳しく解説します。
目次
脂肪を減らす効果がある緑茶の成分とは
緑茶には脂肪を減らす効果があるといわれる理由は、緑茶の主成分であるカテキン類にあります。カテキン類とは、緑茶に苦みをもたらす成分のことです。
さらに緑茶には、カフェインという成分も含まれています。このカフェインには、カテキンの効果を高める働きがあります。カテキンはお茶ならではの成分なので、カフェインとカテキンが組み合わさった飲み物は、お茶類のみなのです。
緑茶には脂肪を落とす効果が期待できる
緑茶に含まれるカテキン類には、すでに体についてしまった脂肪を落とす効果が期待できます。これは、カテキン類によって筋肉や肝臓で脂肪を代謝する働きが高まるためです。
仕事中や運動前、1日の終わりのティータイムなどでこまめに緑茶を飲むことで少しずつ効果を実感できる可能性があります。
緑茶には脂肪をつきにくくする効果が期待できる
緑茶は脂肪を落とすだけでなく、脂肪をつきにくくする効果も期待できます。理由は以下の通りです。
・カテキン類が食事によって摂取した「でんぷん」の分解を抑える
・でんぷんの分解が抑えられると、ブドウ糖の生成が抑えられる
・ブドウ糖は脂肪の原因となるため、脂肪も溜め込みにくくなる
食事による脂肪の蓄積を防ぐことを目的としているため、この効果を得るためには食前~食事中に緑茶を飲むのがおすすめです。
緑茶には血中コレステロール上昇を抑える効果も
脂肪を溜め込みがちな人の多くが持つ悩みといえば、血中コレステロール値の上昇です。健康診断で医師に指摘されたことがある人もいることでしょう。
しかし緑茶には、悪玉コレステロール(LDL)の上昇を抑える効果も期待できます。これもカテキン類による働きですが、カテキン類の中でも「エピガロカテキンガレート」の影響が大きいと考えられています。
悪玉コレステロール値の上昇を抑えることは、以下のような生活習慣病の予防に役立ちます。
・心筋梗塞
・狭心症
・脳梗塞
肥満気味でコレステロール値が気になるという人は、脂肪を落とすだけでなく悪玉コレステロールを減らす意味でも緑茶を飲むことをおすすめします。
緑茶のカテキン類を効率的に補うポイント
少しでも効率的に緑茶のカテキン類を摂取しようと思ったら、緑茶はできるだけ熱いお湯で淹れましょう。お湯の温度が高いほど、カテキン類は溶けだしやすくなります。
同じ茶葉でも熱めのお湯で淹れると苦みが増します。これはカテキン類がよく溶けだしているためです。こうした苦みの違いから、カテキン類がきちんと抽出できているか確認することができます。
トクホ(特定保健用食品)の緑茶で脂肪を減らす
市販されている緑茶の中には、トクホ(特定保健用食品)に認定されているものがあります。トクホとは、血中コレステロールを正常に保つなど、特定の分野で体の調子をととのえる効果が期待できることを国が認めた商品のことです。
こうしたトクホの緑茶の中には、肥満予防や脂肪を落とすことが期待できる商品もあります。
・ヘルシア緑茶シリーズ
・緑の搾茶(中性脂肪が気になる方へ)
・伊右衛門特茶
こうした商品を活用することも脂肪を減らすのに役立ちます。
緑茶の効果で脂肪を減らそうまとめ
アルコール類や砂糖がたくさん入ったコーヒー、ジュースなどを頻繁に飲んでいる人は、飲み物を緑茶に変えてみましょう。緑茶には、すでについてしまった脂肪を減らす効果と脂肪を蓄えない効果が期待できます。肥満対策、生活習慣予防に役立ててくださいね。