日本人にとって、最も親しみ深い飲み物と言っても過言ではない緑茶。大人だけではなく、子供にとっても飲みやすい香りと味わいが魅力的です。そんな緑茶には、子供にも嬉しい効能があります。ここでは、子供の健康をサポートする緑茶の3つの効能について解説します。
緑茶の効能で子供のアレルギー症状を抑える
子供の健康を気遣う上で、特に問題となるのがアレルギーです。花粉やハウスダストなどが原因でアレルギー反応を起こすと、以下のような症状を発症してしまいます。
・アレルギー性鼻炎による鼻水、鼻詰まり、くしゃみ
・アレルギー性皮膚炎による激しいかゆみ
・じんましん
・気管支ぜんそく
緑茶に含まれる「カテキン類」には、こうしたアレルギー症状を抑える働きがあります。カテキンの中でも特に効果効能が期待できるのが、「メチル化カテキン」という成分です。
メチル化カテキンの含有量は、茶葉の種類によって異なります。特に多く含まれているのは、べにふうきという品種です。これまで、べにふうきは紅茶として飲まれる機会が多かったのですが、最近では緑茶としても売られています。
緑茶の効能で子供の風邪を予防する
子供は大人と比べて免疫機能が発達していないため、風邪をひきやすいです。頻繁に子供が寝込んでしまい、困っている父親や母親は少なくないことでしょう。
風邪から子供を守るため、毎日の飲み物を緑茶にしてみませんか?緑茶に含まれる「サポニン」という成分には、抗菌作用や抗ウイルス作用が期待できます。
また抗炎症作用にも優れているので、万が一風邪をひいてしまった場合も症状の悪化を防ぐことが期待できます。緑茶を飲むだけでなく、うがいするときに活用することでも、これらの効能は得られます。手洗いうがいの習慣に緑茶をプラスするのがおすすめです。
また緑茶は、風邪だけでなく、インフルエンザの感染予防にも役立ちます。風邪やインフルエンザが流行する時期には、積極的に活用したいですね。
緑茶の効能で子供の虫歯を予防する
お菓子が好きな子供だからこそ、注意したい健康トラブルが虫歯です。大人と比べて子供の歯磨きは不十分なことが多く、知らず知らずのうちに虫歯を作ってしまっていることがあります。
緑茶に含まれる「カテキン類」は、虫歯の予防にも効果的です。
・虫歯の原因菌を増やさないようにする
・虫歯の原因菌のすみか(プラーク)を作らせない
この2つの働きかけによって、虫歯から子供を守ります。お菓子を食べるときは、ジュースではなく緑茶にするのがおすすめです。
カフェインレスの緑茶で子供の健康をサポート
子供が緑茶を飲むうえで、気になるのがカフェインの摂取です。子供がカフェインを摂取した場合、覚醒作用が働き過ぎて眠れなくなってしまうことがあります。子供の成長に良質な睡眠は欠かせないので、これは問題です。
そこで子供に緑茶を飲ませる場合は、カフェインレスのものを選ぶことをおすすめします。子供の健康をサポートする3つの効能は、「カテキン類」と「サポニン」という2つの成分によって支えられているので、カフェインが含まれていなくても問題ありません。
抗アレルギー作用が期待できる「べにふうき」の緑茶でも、最近はカフェイン量を減らしたものが売られています。こうした子供にも安心して飲ませることができる緑茶の茶葉を積極的に活用しましょう。
緑茶の効能が子供に与えるメリットまとめ
爽やかな味わいで、子供にも飲みやすい緑茶。毎日飲み続けることで、子供に多い健康トラブルを減らせる可能性があります。カフェインレスの緑茶にすれば、さらに苦味が抑えられるので、子供はより飲みやすくなることでしょう。子供が無理なく飲める茶葉を選んで、毎日の食生活に取り入れてくださいね。