日本茶の基本から学べる

  1. お茶
  2. 38 view

緑茶の種類別の入れ方 温度について

おいしい緑茶の入れ方のコツとして、どのくらい抽出に時間をかけるか注目する人は多くいます。しかし、お湯の温度まで注目している人は少ないのではないでしょうか。

お湯の温度が違うと、緑茶成分の抽出される量が変わってくるため、味や香りにも当然影響を与えます。そのため、同じ茶葉を使ってもお湯の温度によって味わいが変わってくることもあるのです。

ここでは基本的な緑茶を入れるときの温度管理や茶葉の種類ごとの入れ方のコツについて解説します。

温度が高いほど緑茶成分は抽出される

緑茶には、以下のようなさまざまな成分が含まれています。

・カテキン類
・カフェイン
・アミノ酸類

この中でお湯の温度の影響を受けず、比較的安定して抽出できる成分は「アミノ酸類」のみです。アミノ酸類は、緑茶に甘味や旨味をもたらします。そのため、お湯の温度が低いとアミノ酸類の量が増えて、まろやかな味わいになるのです。

一方で、カテキン類とカフェインはお湯の温度が高いほど多く抽出されます。これらは緑茶に苦味や渋味をもたらすため、熱いお湯で淹れるとこうした味わいが引き立つのです。

特にカテキン類の一種である「エステル型カテキン」は低い温度では溶け出しにくいです。そのため、水出しの場合はほどんど抽出されず茶葉に残ってしまいます。

お湯の温度が100℃を越した場合の緑茶の味

お湯の温度が高いほど緑茶成分が溶け出すのであれば、沸騰させてから淹れれば問題ないと考える人もいることでしょう。現に、やかんやポットで沸かしたお湯をそのまま使って緑茶を淹れるケースは少なくありません。

こうした考えは間違いではありません。しかし、お湯が沸騰してからもずっと沸かし続けた後に緑茶を淹れるのは、味や香りが落ちる原因になると考えられています。その理由は、水の分子の変化にあります。

・適度にお湯を沸騰させるのは水の分子が細かくなり、緑茶成分が浸透しやすくなるので良い
・しかし長時間お湯を沸騰させると、水の中の空気や炭酸ガスが抜けてしまう
・炭酸ガスの減少は緑茶の苦味や渋味を落とす原因になる

こうしたメカニズムは、煎茶で起こりやすいと考えられています。そのため、お湯が沸騰したらすぐに火を止め、抽出時間にあてることが大切です。

逆に考えると、苦味や渋味を減らしたいならいつもより長めにお湯が沸騰させることが効果的です。とはいえ1時間近く沸騰させると、味が全体に落ち、香りもなくなってしまう傾向にあります。

水の分子の変化が緑茶の味や香りに影響をもたらすので、美味しい緑茶を淹れるためにはお湯を沸騰させる時間を考慮することも大切です。

緑茶の種類別の入れ方 温度管理と抽出時間

より美味しい緑茶を淹れるためには、茶葉の種類ごとにお湯の温度や抽出時間を変えてみましょう。

・一般的な煎茶は沸騰させたお湯を使い、抽出時間は短めに30秒ほどで淹れると良い
・甘味成分が少ない番茶も煎茶と同様の入れ方で淹れると良い
・玉露茶はお湯の温度を50~60℃くらいにして、抽出時間は2分~2分半と長めに設定すると良い
・高級な茶葉や上級と呼ばれる煎茶は、お湯の温度を70℃くらいにして、抽出時間は1分~1分半に設定すると良い

高級な茶葉には甘味成分も苦味成分もバランスよく含まれています。その両方を引き出すために、温度を低めにしたお湯でじっくりと抽出するのがおすすめです。

緑茶の種類別の入れ方 温度について

お湯の温度や沸騰させる時間を意識すると、これまで以上に美味しい緑茶を楽しむことができます。本格的なティータイムにするためにも、ぜひ試してみてくださいね。

お茶の最近記事

  1. 日本茶の茶葉の種類

  2. 緑茶が子どもにもたらす効果

  3. 緑茶の脂肪に対する効果

  4. 緑茶に含まれるタンニン、カフェインについて

  5. 緑茶のむくみに対する効果

関連記事

PAGE TOP