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緑茶の飲みすぎは禁物 貧血の恐れ

健康的で美容やダイエットにも効果があるといわれるスーパーフード、緑茶ですが、“過ぎたるは、なお及ばざるが如し”という故事同様、飲みすぎは禁物です。緑茶の成分中のカフェインやタンニンなどは、体に良い効果もある一方で、摂取しすぎることで、体の調子を崩してしまうこともあります。そこで今回は、緑茶が及ぼす貧血への影響についてご紹介します。

緑茶と貧血の関係は

緑茶に含まれる“タンニン”が貧血を引き起こす原因になるといわれています。そもそも貧血とは、血液中の赤血球にあるヘモグロビンの量が減少した状態のことを指します。主な症状は、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、頭痛、顔面蒼白、耳鳴り、爪がスプーンのように曲がったようになる、舌が痛む舌炎、口角炎、胃炎など。緩やかに進行すると自覚症状を伴わない場合もあるので注意が必要です。

貧血には原因の違いによっていくつか種類がありますが、貧血の人の9割以上を占めるとされるのが鉄分が不足して起こる“鉄欠乏性貧血”です。若い女性の間では4人に1人が、この鉄欠乏性貧血といわれています。

お茶に含まれるタンニンには、鉄と結合しやすく、鉄の吸収を悪くするという性質があるため、貧血気味の人や鉄欠乏性貧血の人は、緑茶を控えるようにといわれます。

また、緑茶の飲みすぎに注意したいのは、貧血の人だけでなく、妊娠中の人や高齢者も該当します。妊娠中の人は、胎児にも栄養を運ばなければならず、血の材料となる鉄が不足することで貧血を引き起こすことがあり、一方、高齢者は、食事量の減少による鉄不足や胃の粘膜が萎縮することで鉄の吸収が悪くなり貧血になりやすいためです。

貧血気味の人の緑茶を飲むタイミング

貧血気味の人や貧血になりやすい人は、緑茶のタンニンに鉄分の吸収を妨げる性質があるため、緑茶を飲むのは控えたほうが良いでしょう。もし、飲むとしたら、緑茶を飲むタイミングに注意しましょう。

緑茶を飲む時間的な目安は、食後30分~1時間後程度。食事中に飲むと、タンニンの影響を受けてしまうため、貧血を気にする場合は、食後30分以上経ってから緑茶を飲むのが良いでしょう。

では、貧血気味の人は食事中に何を飲めばいいのか…。それは、タンニンがあまり含まれない飲み物を選ぶのがベスト。例えば、タンニン少なめでカフェインレスの“麦茶”や煎茶の約半分ほどのタンニン量である“ほうじ茶”、ハーブティーの中でタンニンの量が少ない“ルイボスティー”などです。

また、貧血の人が鉄剤を飲む時、お茶と一緒に飲むのは避けるべきとこれまでいわれていましたが、最近の研究によると、一緒に飲んでも問題はないことがわかりました。理由は、鉄剤に含まれる鉄の量は100mgと多く、それに比べ、タンニンによって吸収が妨げられる鉄の量がごくわずかであり、大部分の鉄剤は吸収することができるからです。

緑茶に含まれるタンニンの量は

緑茶の茶葉100gあたりのタンニンの含有量は、煎茶と釜炒り茶が13.0g、番茶が11g、抹茶と玉露が10.0g、ほうじ茶が9.5gとそれほど変わりがありません。緑茶の渋味のもとであるタンニンは、高温になればなるほど成分が溶けやすいため、お湯ではなく、冷水を使った“水出し”にすれば、タンニンは抽出されにくくなります。

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