あなたは緑茶を淹れる際にどのようにして淹れていますか。緑茶の淹れ方としては2種類あります。「煮出し」というお湯を使って茶葉から抽出するという方法と「水出し」という方法があります。この記事では水出しを使うメリットをご紹介します。
水出しした緑茶は免疫力の向上に繋がる
緑茶に含まれるカテキンには4種類のカテキンが存在します。カテキンというのはポリフェノールの一つです。その4種というのはエピカテキン(EC)・エピカテキンガレート(ECG)・エピガロカテキン(EGC)・エピガロカテキンガレート(EGCG)の4種類です。緑茶ではこのEGCGがもっとも多く含まれています。その量は全カテキン量の約50%以上にもなります。カテキンが多く含まれている順としてはEGCG>EGC>ECG>ECという順番になります。EGCGは炎症やアレルギーの抑制効果があります。またEGCはマクロファージを活性させ、体内に侵入してきた異物・細菌を駆除してくれる役割を担ってくれます。以上のことより総じて免疫力向上に繋がるということができます。またカテキンは高温に弱く、溶けて無くなってしまうという性質を持っています。しかし、冷水で抽出することでEGCGを抑えEGCを多く抽出することが可能ということが判明しています。よって水出しすることによって多くのカテキンを摂取することができます。
水出しするとカフェインの摂取量が減る
お茶にはカフェインが含まれています。カフェインといえばコーヒーが連想されますが緑茶を煮出しすることでも茶葉に入っているカフェインが流れ出します。お湯の温度としては60度を超えるとカフェインは一気に茶葉から抽出されるようになります。しかし水出しで緑茶を入れるとこのカフェインが茶葉から流れ出すのを抑制してくれる効果を見込むことができます。そしてアミノ酸(旨味成分)を多く引き出すことができるので煮出ししたお茶より苦味が少なく味が深いお茶を堪能することができます。
水出しするとビタミンCも豊富に摂れる
緑茶の中にはビタミンCが多く含まれています。特に多く含まれているお茶は煎茶です。ビタミンCは酸化しやすいという性質を持っています。さらに発酵さえるとビタミンCの量はより一層数を減らします。そのためウーロン茶にはビタミンCが極端に少なく紅茶になるとビタミンCは消滅してしまいます。また玉露は麦茶に覆いながら育てているのでビタミンCは少なめです。ビタミンCは水溶性で水に溶けやすい性質を有しています。しかし熱には弱いのです。緑茶に含まれるビタミンCはカテキンがビタミンCを消滅してしまうのを保護してくれる役割を持っているため熱の影響を受けにくいですが、水出しだと熱を受けることがなくなるためより多くのビタミンCが抽出されることになります。
水出し茶の作り方
準備するものとしては冷水ポット、茶葉15g、水1Lです。はじめに冷水ポットに茶葉を入れます。茶こしがついている場合は葉っぱのままでも問題ありません。あとは茶葉を捨てやすいようにティーパックに入れておいて問題ありません。あとは水を注いで冷蔵庫で2時間から6時間放置しておけば完成です。ただし、衛生面から見て1日で飲みきるようにしましょう。