豊富な栄養素を含む、様々な健康効果が望める緑茶ですが、飲みすぎたり、間違ったタイミングで飲んだら、逆効果になってしまいます。そこで今回は、より効果的な緑茶の飲み方についてご紹介します。
目次
ダイエットに効果的な緑茶の飲み方
緑茶に含まれる成分の中で、ダイエットに効くのは「カテキン」と「カフェイン」。脂肪を燃焼させる効果があるといわれています。その効果を最大限にするための飲むタイミングは、「有酸素運動前」。
あらゆるスポーツの中でも脂肪を燃焼させるのに効果的なのは、有酸素運動。ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳、エアロビクスなど長時間継続して行う運動です。
脂肪燃焼効果をさらに高めたいなら、運動の40分~1時間ほど前に緑茶を飲むと良いといわれています。また、脂肪は、運動を始めておよそ20分後から燃焼されるので、最低30分ほどは有酸素運動を続けた方が良いでしょう。
一方、緑茶を飲むタイミングにも注意点がひとつあります。それは、空腹時を避けること。カフェインには、神経を刺激する働きがあり、満腹時であれば、ほかの食べ物などの影響でカフェインの刺激を緩和できますが、空腹時には、刺激を直接受ける恐れがあります。体調が悪い日や胃腸が弱い人などは、めまいや吐き気などを催すことなどもあるので、気をつけましょう。
緑茶の栄養を丸ごと吸収する効果的な飲み方
・粉末茶で飲む
緑茶には、カテキンをはじめ、ビタミンC、テアニン(アミノ酸)、ビタミンE、βカロチン、食物繊維、ギャバ(γ-アミノ酪酸)、ミネラル(フッ素、マンガン、銅、亜鉛、セレン、カリウムなど)など多彩な栄養素が含まれています。
しかし、お茶を飲む際、茶葉から抽出される栄養成分はそのごく一部で、茶殻に約70%の栄養分が残っているといわれています。そのため、水やお湯に溶けださないビタミンE、β-カロチン、ミネラルのマンガンや銅、亜鉛などの成分も含めた茶葉の栄養を丸ごといただきたいなら、「粉末緑茶」を飲むのが良いでしょう。
粉末緑茶は、茶葉を粉末状に加工したもので、粉末茶・煎茶粉末とも呼ばれています。粉末緑茶に対して、“粉茶”と呼ばれるお茶もありますが、粉茶は煎茶の製造過程でできたお茶の粉のことです。粉末ではないため、水に溶けず、茶殻がでるので、粉末緑茶と間違わないようにしましょう。
・お茶ミルでお気に入りの緑茶を粉末茶に
また、粉末茶を購入しなくても、家で現在飲んでいる緑茶を“お茶ミル”を使用すれば粉茶にすることもできます。これなら、お気に入りの緑茶をなんでも粉茶にできて便利です。
お茶ミルは、緑茶などの茶葉を粉末にしてくれる調理器具のことで、「緑茶ミル」や「粉末ミル」とも呼ばれています。お茶ミルを使えば、茶葉の栄養を丸ごと摂取できるだけでなく、一回に使う茶葉の量を3分の1ほどに減らすこともできて、経済的です。
お茶ミルには、手動タイプと電動タイプがあります。手動タイプは、ハンドルを回して茶葉を細かくします。電気コードがいらない手軽さと手動のため摩擦熱で茶葉の栄養成分を壊すこともありません。ただし、大量の茶葉をきめ細かな粉末状にしたい場合は、少し大変。製品としては、「ポーレックス お茶ミル 3,996円(税込)」 、「京セラ セラミックお茶ミル 緑茶(煎茶)専用 2,680円」などお手頃価格です。
一方、電動タイプは、手動ではなかなかできない、きめの細かいパウダー状の粉末茶葉をスイッチひとつで作ることができます。「ドウシシャ お茶葉ミル otona 4,380円 (税込)」 「ツインバード お茶ひき器 緑茶美採 7,722円 (税込)」など手動タイプと比べると高めの価格となっています。