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緑茶の飲みすぎで注意したい3つのリスクとは

美容や健康に良いといわれている緑茶。中には、「たくさん飲めばそれだけ効果も得られるだろう」と考える人もいるかもしれません。しかし緑茶は飲み過ぎると、かえって健康にデメリットを与えることがあります。

栄養成分が豊富な緑茶だからこそ、過剰摂取で体に悪い影響を与えてしまうのです。ここでは、緑茶の飲み過ぎで起こりやすい3つのリスクについて解説します。

目次

緑茶の飲み過ぎによる貧血に注意

緑茶には、ポリフェノールの一種である「タンニン」という成分が含まれています。タンニンは、緑茶に渋味をもたらす成分です。タンニンは適度な量であれば、体に良い影響をもたらします。

・美肌効果
・生活習慣病の予防
・下痢の改善や予防
・老化予防

しかし、タンニンは摂りすぎると貧血を起こす原因になります。これは、タンニンには鉄分の吸収を妨げる働きがあるためです。貧血気味の人は、緑茶の飲み過ぎに注意しましょう。

緑茶の飲み過ぎによる睡眠不足に注意

緑茶には、カフェインという成分が豊富に含まれています。カフェインは、緑茶に苦味をもたらす成分です。カフェイン入りのエナジードリンクが売られている通り、カフェインには覚醒作用があります。適度な摂取量であればメリットが得られます。

・記憶力や集中力の向上
・疲労回復
・眠気覚まし
・運動能力の向上

しかしカフェインの摂り過ぎで覚醒作用が働き過ぎると、休みたいときにも休めない体になってしまいます。その結果、寝つきが悪くなり、睡眠不足に陥ることもあるのです。

最近、質の良い睡眠が得られないという人は、緑茶の飲み過ぎではないか見直してみましょう。

緑茶の飲み過ぎによる胃痛に注意

カフェインの摂り過ぎは、胃に影響をおよぼすこともあります。カフェインには胃酸の分泌量を増やす働きがあるため、場合によっては胃が荒れる原因となります。胃が荒れると、以下のような症状が出るおそれがあります。

・みぞおちのあたりが痛い
・胃が膨張しているような不快感がある
・むかつきや胃もたれがある

空腹状態で緑茶を飲むと、カフェインの影響を受けやすくなるため、より胃が荒れやすい傾向にあります。さらにカフェインによる睡眠不足も胃痛を悪化させる要因になることもあるので、悪循環に陥るおそれがあります。

緑茶の1日あたりの摂取量は?

緑茶の飲み過ぎないためには、どのくらいの摂取量にとどめればいいのでしょうか?残念ながら緑茶の1日あたりの摂取量に正解はありません。理由は2つです。

・どの成分が体調不良の原因かは個人差がある
・どのくらいの成分量で体調が悪化するかは個人差がある

カフェインの摂取量を目安にした場合、湯飲み10杯程度であれば、おおむね問題ないとされています。しかし、カフェインの影響を受けやすい子供や妊娠中の女性は、10杯も飲むと過剰摂取になる可能性が高いです。

体質にもよるので、1日あたり湯飲み2~3杯と少ない量から飲み始めて体調と相談するのが理想的です。市販の緑茶の中にはカフェインレスの茶葉も売られているので、心配な場合はこうした商品を活用するのもひとつの手となります。

緑茶の飲みすぎで注意したい3つのリスクまとめ

自分に合った緑茶の摂取量は、それぞれ違います。「ダイエットには緑茶を5杯以上飲むといい」といった情報が出ることもありますが、必ずしもそれが自分にも合っているとは限りません。

ただやみくもに緑茶を飲むのではなく、緑茶によって自分の心と体にどんな変化が起こっているのかを実感しながら摂取量を調整するようにしましょう。

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