寒い季節、熱いお湯で緑茶を淹れて、暖かくなりたいですよね。しかし、ひとつだけ注意してほしいことがあります。それはお緑茶を淹れるときのお湯の温度です。緑茶はお湯の温度を変えるだけで、様々な効果を引き出すことが出来ます。今回は、緑茶に含まれるカフェインに焦点をあてていきます。
目次
カフェインがもたらす効果
緑茶に含まれているカフェインは、覚醒作用や利尿作用があります。カフェインは脳の中枢神経を覚醒させるため、眠気を防いだり、運動能力の向上をさせる効果があります。また、カフェイン摂取後に運動を行うと、脂肪をエネルギー源として利用する現象がみられるため、ダイエットにも効果的です。さらに、二日酔いにも効果があるといわれますが、それはカフェインの働きによって代謝が高まるからです。
カフェインの過剰摂取
カフェインはいい所ばかりではありません。限度をこえると、不眠、吐き気、頭痛、疲労感といった副作用が起きてしまう可能性があります。市販されているペットボトル緑茶でも、1日に何本も飲んだり、がぶ飲みをしてしまうと副作用が出てしまう可能性もあります。お茶の飲み方にも最低限度の注意が必要です。
緑茶の抽出の違い
カフェインは緑茶の種類によっても異なりますが、基本的に「お湯の温度」と「浸出時間」に比例して多くなります。温度が高く浸出時間が長いと多く、温度が低く浸出時間が短いと少なくなります。
お湯の温度が80℃以上
緑茶は80℃以上の高温のお湯で入れると、カフェインとカテキンの浸出量が増えます。カフェインは苦味、カテキンは渋みを感じます。そのため、高温で淹れいれると、苦味と渋みの強い味になります。1日に250mg以上のカフェインを摂取すると、夜中に目が覚めやすくなるという結果も出ていますので、寝る前に飲むお茶はぬるめを心がけましょう。逆に今日は遅くまで頑張ろうという方は熱いお湯で淹れた緑茶を飲みましょう。
50℃から60℃のぬるい温度
玉露などの高級といわれる緑茶は50℃から60℃のぬるめのお湯で淹れるのが良いとされています。お茶に含まれるテアニン(旨み成分)はぬるめの温度でも浸出するのに対し、カフェインやカテキンは高い温度で進出しやすくなります。つまり、低温で淹れることで、カフェインの苦味とカテキンの渋みを抑えた、旨みのある味を楽しむことが出来ます。
お湯じゃなく、水
最近は、緑茶をお湯ではなく水出し緑茶が流行りつつあります。水出し煎茶なら暑い夏でも飲みやすいですね。緑茶を水出しにすることでカフェインはほとんど抽出されませんので、苦味や渋みのない甘い味を楽しめます。ですから、小さいお子さんや妊婦さん、カフェインを控えたい方はおすすめの飲み方になっています。また、暑い夏に大量に飲んでもカフェインの副作用がでにくくなっています。
お湯の温度を下げる方法
お湯の温度を下げる方法として器を移し替える方法があります。お湯の温度は移し替えるたびに10℃程度ずつ下がっていきます。沸騰したお湯をポットに移した時点で90℃にり、急須にうつした時点で80℃前後になります。ですから、ぬるめのお湯にしたい場合は、更に2回ほど器にうつすことで、程よい温度となります。