熱いお湯ではなく、冷たい水で抽出する「水出し緑茶」。温かい緑茶も冷たい緑茶も、効果効能は同じだと思っていませんか?実は、水出し緑茶ならではの効果効能があります。詳しく解説します。
目次
水出し緑茶にすることで増える成分と減る成分
緑茶がもたらす効果効能は、緑茶に含まれる成分によって変化します。水出し緑茶は、熱いお茶と比べてどんな成分が増えて、どんな成分が減っているのでしょうか。
水出し緑茶にすることによって増える成分は以下の通りです。
・エピガロカテキン(カテキン類の一種)
・テアニン(アミノ酸の一種)
・ビタミンC
水出し緑茶にすることによって減る成分は以下の通りです。
・エピガロカテキンを除いたカテキン類
・カフェイン
水出し緑茶を飲むと、熱いお茶に比べて苦味が少ないと感じられます。これは、苦味のもとであるカテキン類とカフェインが全体的に減っているためです。
一方でテアニンには甘味や旨味を増やす働きがあるため、水出し緑茶を飲むとまろやかで美味しいと感じるようになります。
水出し緑茶の効果効能で美肌に
水出し緑茶によって成分量が増えるビタミンCには、さまざまな面で肌の調子を整える効果効能があります。
・シミの予防
・ニキビ、吹き出物の予防や改善
・肌にハリをもたらす
・肌のアンチエイジング
ビタミンCには皮脂の過剰分泌を抑える働きがあるため、ニキビや吹き出物の予防に効果的です。また、肌を紫外線や刺激から守る「抗酸化作用」や「抗炎症作用」があることから、シミや肌荒れ防止にも効果が期待できます。
水出し緑茶の効果効能で免疫力アップ
水出し緑茶によって成分量が増えるエピガロカテキンには、免疫力を高める効果効能があります。免疫力の向上には、さまざまなメリットがあります。
・風邪をひきにくくなる
・インフルエンザをはじめとした感染症にかかりにくくなる
・生活習慣病(糖尿病、高血圧など)の予防になる
・風邪や病気にかかっても重症化しにくくなる
・体調が悪くなっても回復しやすくなる
免疫力の向上は、健康面だけでなく美容面にもメリットがあります。例えば、新陳代謝が活発になるため体内の老廃物がスムーズに排出されるようになり、肌の調子が良くなるほか、アンチエイジングにもつながります。
水出し緑茶の効果効能でストレスを解消
水出し緑茶によって成分量が増えるテアニンには、興奮状態を抑える働きがあります。そのため、水出し緑茶を飲むとリラックスした状態に近づくことができるのです。心身を緊張や興奮から解きほぐすことは、ストレス解消に効果的です。
イライラするときや疲れがたまっているときは、水出し緑茶を飲んでホッとひと息ついてストレスを解消するようにしましょう。
水出し緑茶ならではの効果効能まとめ
水出しで緑茶を作ることによって増える成分、減る成分が、効果効能に変化をもたらします。水出し緑茶によって増える成分には、さまざまなメリットがあるので、ぜひ活用しましょう。
また、水出し緑茶によってカテキン類やカフェインが減ることは、利尿作用や覚醒作用が減るというメリットがあります。カフェインやカテキン類の影響を受けやすい小さな子どもや妊婦でも、水出し緑茶なら飲みやすいです。
小さな子どもから大人まで、家族全員で水出し緑茶を飲む習慣を作ってみてはいかがでしょうか。